蕨の家 [雨垂れの家] 小屋NO.6
2001,10-2002,12

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この家は、川口市にある長徳寺という由緒ある寺に隣接しているため、桜の木や石垣、境内の深緑が借景となり、落ち着いた環境の中に建てられたものです。 この環境を考慮すると、木造の甍屋根が最も良いのではということからスタートしている。 敷地が狭いため、三階建を余儀無くされ、一際高い甍屋根の家になっている。 学生時代は演劇部で活躍した施主に、生活というドラマを演じていただくための舞台を創ることにしました。「雨垂れを感ずる家」をと施主に云われて、玄関先の庇には雨樋を付けずにおいた。寺の塀に面して二つの格子戸を付け、一つの格子戸を潜ると甍屋根から雨垂れが落ちる。

かたや一方の格子戸を潜ると、太陽が燦燦と降り注ぐ表舞台がある。 ここは近所の人達の縁側会議ならぬ情報を得る場でもある。 建築構造本体のフォルムが生み出すダイナミックな空間が、障子とガラスまたはレンガとガラスの二重ファサードを創り出している。これらの装置的な壁は、舞台装置となり、階段を中心に二階三階へと舞台はせり上がっていく。 この住宅という舞台で、生活という演技を俳優たちはどのように演ずるのであろうか。 またこの舞台でどんな物語を演じてくれるのだろうか。

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