谷中の家[方丈の家]BOX.NO.1
足立区谷中の住宅地に若い夫婦のために計画した住宅である。 方丈とは、ここにおいては、正方形を意味し、「庶民の住宅」にこそ数奇屋の精神が生かされる、 という考えに基づいて創り上げられた住宅である。 いわば「山居の躯、尤も感有り、誠に市中の隠と謂うべき」(村田 宗珠)といった風情の現代版といった趣きであり、 つつましいが、充実度の高い価値観に挑戦した住宅でもある。 プランとファサードに方丈を配し、 単純な形態(四角錐)の中に、2階のスラブを挿入した形にしている。 四畳半(方丈)の和室と、方丈のバルコニーを取り付け、 両サイド(東・西)の吹抜から二重採光を十分に取り入れ、明るい住空間としている。
DATA
構造 | 木造 |
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場所 | 東京都足立区 |
用途 | 住宅 |
建物規模 | 2階 |
建築年 | 2003,8-2004,5 |